アクエリアスU サンゴ礁の合間の広い緩斜面な砂泥底を形成し、ウミヒルモなどが生い茂る藻場でケラマで言えば シルのような場所である。ボート下の-6mに集合し、ローカルガイド・リトの後を皆が付いて行く。 ケラマではあまりいないスジモヨウフグygがあちこちで観られ、フグ独特の眼差しで笑わす。 魚達の「見ちゃイヤ。虐めないでぇ」的な上目使い眼差しが好きな女性が急増しているのは、会社や 家庭でのブツケ所のない心神的ストレスの現れある。 レッドマージンやメタリックなどの共生ハゼもポロポロといて楽しそうだが、オヤジの目はスズメダイや ウミウシに注がれるのは言うまでもない。リトがクアドリスピノーサムというウミコチョウを観付けた。 これは初めて観るヤツで小野図鑑に出ていたが、にぃにぃ自信も2個体しか確認していない稀種だ。 非常に美しい色彩と独特なフォルム・・・ウミコチョウ愛好家には堪らんですな。 変な観た事ないコシオリエビやらを撮影していると、ヤマナシさんが呼びに来た。手の水中ノートには 「オキスズメダイがいます」と書いてあり、付いて行くとタイヤ漁礁の中層を2匹泳いでいるじゃありませんか。 オキスズメはケラマにもいる筈だけど観た事ない種で、「ケラマのスズメダイ」でも課題となっている。 薄いブルーの体はキラキラと輝いて図鑑写真とは比べ物にならないほど美しい。夢中で撮影したが 中層での速い遊泳からか現像から上がってきたポジは暗くて使い物にはならなかった。。。 巨大ウミウシカクレエビ、判らんカニ・エビ、ウミウシ数種、などを観察撮影し、タイヤ漁礁では不明な スズメダイygとモドキygらしきヤツを撮影、初日初潜水にしては面白くて撮れたなぁ〜という印象だった。 アクエリアスT Uの隣僅か15m程の移動であるが、こちらはサンゴ礁がありUとは生息生物がかなり違う。 しかし、U同様何が出ても可笑しくないというYOSHIさんの言葉に期待が高まる。 潜航後いきなり1cm級のタルボッツを観付けるが、今回「タルボッツは撮らない」と心に誓っていたので 我慢する。水深は徐々に深くなり最大28mまで行くと、ヤギなどの腔腸類が所々観られフィリピンらしい 景観である。18m付近にクジャクベラやラボックなどが群れている場所があり、クジャクもラボックも ビンビンに婚姻色を出し鰭全開。興奮したアサイちゃんとオヤジは夢中で撮影していると、トモミさんは しきりに戻れと合図をするし、あまりシツコイので移動すると岩の横に怪しい海藻を観付けチェック入れると それは、ボロカサゴだった。おおぉ、これがボロか!ってんで撮影するが大きいので100mmではキツイ。 取り合えずデジで2枚撮ったら「さっさと戻れ」とやられ、「だって、ボロじゃん。よく観ろよ」と返すと トモミさんはそこで初めて気づきビックラこいたとさ。仕方ないので100mmで1枚撮って戻っていくと YOSHIさんが白い海綿にいる白いイザリygを撮影している。基本的にガイドはリトがやりトモミさんは アシスト役をする。YOSHIさんは自由な行動の中でレアものや可愛い系をその都度紹介するという 具合である。ボート下では、リトが1、5cmのイッポンテグリygを観付けていた。やっぱりイッポンygは 3cm以下が美しい。数枚撮影後フィルムアウトしたのでエクジットする。 上がってきたトモミさんにYOSHIさんは「な〜にやってんのぉ、ガイドだろぉ〜!何で判んないかなーー」 などと呆れている。良く聞いたら、イザリ撮影中にボロ発見を知らされ、速攻で連れて行ったが イザリからボロまでは5〜6mしか離れていないのにも関わらず、ボロの場所が判らなかった。 というガイドとしてとても生きていけない事をやってしまったらしい・・・。ファイトだ!フジタトモミ24歳。 ブルーウォーター 3本目、陸仕事のYOSHIさんは帰って行きリトとトモミさんがガイドしてくれる。まぁ、元々メインガイドは リトだし、マクロな眼力はYOSHIさんに負けなく「マガタマ男」の異名を持つほど探し名人である。 3本目はボートで数分から10分程度の近場である。 船は出て北へ向かうが3分で大きな露出岩近くのブイを取った。めっちゃ近いじゃん。 ブイの下は6mほどでその先はドロップオフになっている。ゆっくりと降りていくと、エッジにはタルボッツが 溢れ、ヤマブキハゼが山のようにいる。ローランズのygの小さくてとても可愛いやつを見つけ撮影。 トモミさんが黄色いニシキフウライを教えてくれたが混んで来たので2カット撮ってドロップ外を遊泳する アルファスズメダイの撮影に没頭した。だって、パラオでちゃんと撮れなかったんだもん。 アルファの近くにはコガネスズメも沢山いて、アンボンも多い。アンボンygを見つけてこれも激写。 リトが呼ぶので行って見ると、黄色いクマドリイザリを観つけていた。これも2枚撮影。 近くてとても面白いくオヤジは気に入ったポイントであった。浅場も面白かったぜ。 マリン・ステーション 4本目はセルフである。当然ながら1人では断られる。希望したのは野郎ばかり4名であった。 係留されたPcomDream号から見て、左に半永久的係留された船の下の「マリンステーション」と右の 他サービス体験用にブイで囲み、船舶進入のない安全地域「コンティキ」の2箇所がセルフのポイントだと 事前に説明され、ニシキテグリが良くいるという「マリンステーション」に行くことにした。 セルフは5時半までにダイブセンターまで戻るというルールがあるので潜水時間は約1時間だ。 船下1mから潜り始め、取り合えず真直ぐドロップのエッジまで出て行き左に方向修正する。 船の陰らしき場所にあたりエッジを探索すると、観た事ないフラッシャーがちらほら観られるので 数枚撮影しているとスプリンガーダムセルを発見する。おおぉ、これがスプリンガーか。アサイちゃんが 観たがっていたやつじゃん。と、近くにいたので早速教える。アサイちゃんはラインスポットを観つけ撮って いたらしく、オヤジに教えてくれる。周りをみたらさっきのフラッシャーが婚姻色を出してガンガンと フラッシュしているのを目撃する。が、早くて撮影が容易ではないので数カットで諦めた。あぁ、せめて 125分の1秒で同調したら・・・。フラッシャー撮影時には毎度愛機LXを恨むオヤジであった。 |
進めピーコム号 |
Mr.マガタマのリト |
陸揚げ? |