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 毎日晴れである。それに暖かい。フィリピンなので当り前だが3日目でも朝起きて歯を磨きながら
    バルコニーで寝ている犬のバロットに挨拶をし、見上げる空が明るいととても嬉しいものだ。
    クラブハウスの隣の隣には親子ヤギが数頭と闘鶏用鶏が数羽いて、その鶏は夜中から鳴く。
    うるさくて苦情が来るので他所にやってくれないと引っ越すぞ。とYOSHIさんが言ったら
    すぐにやらせるから引っ越さないでくれと大家は自分のものでもないのにそう約束したらしい。

    不変な朝を過ごし、ドンドン車に揺られてダイブセンターへ向かう。
    やはり平日となると人が多い。途中にある小中学校のたくさんの生徒を見てオヤジは安堵な
    気持ちになるのであった。なぜ?と車中でアサイちゃんにも聞かれたけど、子供が多いという
    事は「町に人が絶えない」ということでオヤジ達は安心するのである。これは離島や田舎に
    住む者でないと理解できない感覚かもしれない。
    セブはギターの産地で有名だ。とオオクラさんのいう通りマリバコ地区にはギター工場が
    いくつかあるのが見受けられる。ギタープレイヤーなオヤジはどんなギターなのか気に
    なったが滞在中1度も目に触れることはなかった。マーチンが造られていたらショックである。
   
    向かう途中に天秤担ぎの人を1,2人見掛ける。聞いたら豆腐売りで、使い捨てのコップに
    いれた豆腐(ゆし豆腐だね)に、なんとっ、黒蜜をかけて食べるっていうじゃな〜い。みんな
    「えーっ、黒蜜?」と興味津々だ。YOSHIさんは次の日その豆腐屋に声を掛けて買ってくれた。
    手にした豆腐は出来立てホヤホヤで暖かく、食べると黒蜜の甘さが妙に合い美味しい。
    YOSHIさんは何か面白い物や美味しい物があると、見せてくれたり食わせれくれる。
    ダイビング5日目だったか、漁師がイカを追い込んでいるのを見て船を移動させ、クルーに
    イカを買いに行かせた。そのイカを手捌きし、墨で真黒なイカの刺身をボート上で作製して
    「美味いから食べてみてよぉ」と振舞ってくれた。
    ダイビングのインターバルでイカ刺し?変な感じがしたが食べてみたら美味いのなんのって
    バクバク食ってしまった訳で、そのうちYOSHIさん、トモミさん、オヤジの3人は墨塗り合戦に
    なってしまうのであった。面白美味しいイカ刺しをご馳走様でした。

    2本潜ってセンターに戻り高級仕出日替弁当を食べてマッタリ休憩し、3本目に出発する。
    毎日変わらぬスケジュールで段取りが良くなったのか、みんなの行動が日増しに早くなり
    こっちが戸惑う。みんながセンターから出て行く頃、オヤジはスーツすら着ていないのだ。
    スーツといえば、少し寒いよと聞いて「裏がスキンだからOKさ」などと言い、初日に「濡らさ
    ないと着れない」とメッシュから出したスーツは両面ジャージ。しかも乳下がりの入った女性
    物で良く見たら奥さんのだった。。。なんでここまで気がつかなかったのか!お恥ずかしい。
    これが合わずサイズ違いだったことを考えると身の毛もよだつ。どのポイントでも35mを
    超えると水温が23度になり、観察撮影に必要な集中力が低下し亜熱帯に生息する者とって
    生命の危機を感じるのだ。でも、透明度は数倍よくなるけどねぇ〜。

    3本目がほどなく終了し、4本目は相変わらず男ばかりだ。女性2名は街中にあるB&B
    という高級マッサージ店に向かった。オヤジも行きたかったが2日目に目撃したあの衝撃の
    場所にみんなを連れて行き、自分も撮影しなければならなかったので諦めることにした。
    この衝撃的な現象は「DIVING」に詳しい。
    
    4本目が終了し、ドンドン車でクラブハウスへ帰還し、シャワーしてサンミゲールをグビッと
    やり夕食に出発する。今日のマクタン・ディナーは、韓国料理のチゲ鍋だった。
    コチジャンで真赤になった鍋に野菜や肉が投入され、つぎはうどんが入る。サンミゲールと
    ジンロで気分も腹も上々になったと思ったら、間髪入れずに飯が投入されてしまう。
    「おおぉ、すぐ飯入れるのかぁ〜?」と言う顔にはやや嬉しさが滲み出るハイカロファット協会
    会員であった。(長いので略した。勿論、協会もありません。すんません。)

    毎日趣向の違うレストランへ連れ行ってくれるので夕食がとても楽しい。4日目にはクラブ
    ハウスから近い、通りに面した居酒屋へ行った。ここは旦那さんが日本人だという女将が
    やっているとても小さなお店で、狭いので外のテーブルに座る。店内にはカラオケ用の
    モニターがあり、やや広いカウンターの角に日清カップヌードルCMの宇宙人マネキンが
    門番のように立っていて面白い。数種のツマミと焼きソバやラーメンを食べて店を出てから
    YOSHIさんは焼き鳥の実演販売店に立ち寄り買い求める。
    その後、更に徒歩で角のドラックストアーの前で売っているアヒルの卵を買った。
    クラブハウスへ戻り、ログ付けの時に焼き鳥と卵を出してくれた。アヒルの卵は、ただの
    ゆで卵でなく有精卵である。21日経過したものは胎児が出来ているらしいが、買ったのは
    16日経過のもので形はないという・・・「中の汁がカツオ出汁の味なんだよぉ〜」。
    最初に試したのはヤマナシ夫妻で、「本当だ。カツオ味だ」というのでオヤジも吸ってみた。
    茹った卵は殻の下方にあり、上澄みのように汁を吸うと本当にカツオ味であった。不思議。

    YOSHIさんとの楽しい談笑も時間が経つにつれてお疲れなのか一人、また一人と消えていく。
    初日以外は、気がつくとYOSHIさんとアサイちゃん、オヤジの3人になっている。トモミさんも
    何時の間にか居なくなり3人でアカデミックな世間話で盛り上がった。酔ったYOSHIさんの
    話はとても面白かったが、やはり3人とも疲れているのか、お開き時間は11:30、11:00、
    10:30とフェードアウトして行くのであった。
    そして今日もドップラーなイビキを子守唄に就寝した。
                                                   つづく
毎日ここで寝ている
飼犬のバロット
出来立てホヤホヤ。子供が可愛いね。
豆腐売りのお母さん
不思議な味。でも甘くて美味しかった。
黒蜜にひたる豆腐
イカ墨塗り合戦はまだ序盤
墨塗り合戦の開始
顔がイカ臭い。あそこもイカ・・・やめとこっと。
遂にはこんなになった
真赤な汁に飯が投入される。美味そうである。
これだけでも良いって感じ
さすがにこれは買っていなかった。でも、食ってみたい気もする。
鎮座した焼かれる前の鳥
日清CMの宇宙人。隣に招き猫。ピンボケじゃ〜。
 居酒屋店内風景


居酒屋に面した通りの様子
 夜のマクタン

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