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極楽的南国生活にも終わりがやってくる。6日目ともなると疲れもなくなり本調子になったりする。 ツアーリーダーとしては事故もなくダイビングが終了するので安堵な気持ちと、寂しい気持ちと イエローライナーズシュリンプゴビーを撮れていない悔しさが混ざったやるせなさを感じる。 今日も不変な朝を過ごし、定刻に出発。少し眠そうなアサイちゃんの手も禁酒効果によって ややマシになっていた。 最後は片付けもあるので全員3本かと思ったら、アサイちゃんとオオクラさんは2本で止めて 高級マッサージへ行くという。5日間連続4本も潜っているし、満足度も相当高いはずであるが 貪欲なオヤジ・ヤマナシ両名は3本キッチリと潜るったのだった。 このツアー中、マクタン在住のシミズさんが毎日午前中一緒なのと、5日目に一人でやってきた ○○さん(名前忘れちゃった。うちにも1回来た事あってヤマナシさんも知っていた)以外は 全てを我者顔で満喫したそれは素晴らしい1週間だった。 3本終えクラブハウスへ戻るとやや面倒くさそうに器材を干し、名残惜しそうにハウジングを ばらして片付ける。あれって持って来たとおりにキッチリと収まらないのは自分だけでしょうか? 今宵は韓国人経営のしゃぶしゃぶ店で、明日からの団体客もいて多いし広い座敷に陣取る。 その団体さんも以前来たことがあるらしく、店のシステム及び食べ方は心得ているようで 危なげない正当派しゃぶしゃぶをしていた。こっちも5日前に来ているので心得のある アサイちゃんは練り物は凍っていて時間が掛かるからと早々に鍋に投入する。なるほど! と思ったのも束の間、解凍が済んだ練り物は見る見るうちに膨れ上がり、鍋表面を覆い尽くし 鍋が貧相なおでんのようになってしまい「しゃぶしゃぶって、肉をしゃぶしゃぶした後に野菜と 練り物じゃん。あーあ、こんなにしちゃって」などと罵声を浴びてしまう。 ・・・時には「心得」が邪魔になることもあるようである。 クラブハウスの談話室今日は満員御礼だ。明日帰る私達は精算しなくていけません。 YOSHIさんがエクセルを使って一人一人やるが画面を見ていたアサイちゃんが「こうやって こうすれば、書式コピーで合計すぐ出ますよ」と素早く指摘を始め、YOSHIさんを唸らせる。 昨夜は禁酒していたアサイちゃんは手の腫れも引き「今日は飲んでやる」と張り切っていたが 朝早いので期間中1番の早さでお開きとなるのであった。残念。 6:00出発だが荷物のほとんどは終わってるし、起床は5:30にした。朝バルコニーで寝ている バロットに軽い挨拶をし、水飲んで歯磨いてウンチして・・・いよいよお別れである。 毎日世話をしてくれたメイドのメラニンとマリビック、夜中から良く鳴いた鶏や親子ヤギなどとも お別れである。出発直前に眠い目を擦りながらトモミさんが起きて来て見送ってくるが 「世界うるるん滞在記」のようには誰も泣かなかった。 早朝のマクタンはポツリポツリと通勤する人がいる程度で道路も空いている。15分程度で 空港に到着する。東京行きの日本人で空港は混雑し、荷物検査の列に並ぶがその列の 前方左に濃いサングラスを掛けギター片手に聞き取りにくい歌を歌う人がいた。盲目の シンガーの前にはお金をいれる所が当然あり、何人かは余ったペソを入れている。 ヤマナシさんが「いつもあそこで歌っていて有名らしいです。」と教えてくれた。盲目も怪しい。 強面な検査員のいる荷物検査は案外スムーズに通過しチェックインもスムーズに終了。 空港待合所にあるデューティーフリーなどを覗いて買い物をしたりして出発を待つが 妻の買い物をベンチで待つヤマナシさんは、またしても深い溜息をつくのであった。空港内の アナウンスが成田行きPR434の搭乗最終案内をしたので中に入っていくが、そこでも 荷物の重量測定をやってる。機内持ち込み制限は7kgで、行きに引っ掛かったアサイちゃんは 重い乾電池をバックパックに入れ9kgとなっっていた。超過料金を請求されてたまるか! ってなもんで目を合わさず通過を試みるが警備員に体で止められたアサイちゃんは逆切れな ブチ切れを起こし、荷物を叩きつけるようにブン投げる。鬼のようなアサイちゃんを見た警備員は 「触らぬ神に祟りなし」と無測量的放免にした。7kg以上は別預かりになるだけで超過料金は 掛からないと知ったのは、その直後だったらしい。あぁ、怒り損。 PR434は程好く晴れたマクタン空港をスムーズに離陸し東京成田へ向かう。 機内では海洋冒険小説を読んだり、機内食を頂いたりと大きな揺れもなく快適な空間であった。 楽しみな映画上映はリチャード・ギア主演「シャル・ウィ・ダンス?」だったが、相手役の ジェニファーロペスがあまりにもイメージとかけ離れているし、完全なリメイク版で面白くなかった。 4時間余りの飛行も短く感じるほど静かでフィリピン航空もやるもんだと関心していると 着陸態勢に入り、とてもスムーズに着陸し深い溜息をつく飛行機苦手なオヤジであった。 税関も無事全員通過し集合して軽い解散式をやる。バリやパラオだと到着が早朝で寒いが マクタンは到着が昼過ぎなのでそれほど寒くない。ちょっと青空をのぞかせる空の下 YCAT行きバスに乗り込み横浜へむかった。 おわり |
高級マッサージ店 |
B&Bの警備員 |
いつも朗らかでありがと |
おでんと化した鍋 |
親子ヤギ |
闘鶏用鶏 |
ジンロで一杯 |
メラニン&マリビック |
今回お世話になったPcom-Dreamガイドのトモミさんとリト。
船長サムエルとボートクルーの皆さん、時間に正確で
いつも安全運転で運んでくれたドンドン、洗濯までしてくれた
クラブハウスのメイドさんのメラニン&マリビックに感謝。
そして何よりも、楽しいダイビングと美味しい食事、面白話を提供して
いただいたYOSHIさんをはじめとする全てのスタッフ皆さんに
この場をかりて改めて御礼申し上げます。
OCEANUS
オヤジ 森山 敦